2009年03月03日

注意


基礎に接した補強材です。
地面は防湿コンクリートですが
基礎との境目にはクラックが入ります。
シロアリの侵入があれば目の前に餌があり
ついでに土台や大引きなどへの侵入経路も
確保されている状態です。
これは家の外回りでも同じ事が言えます。
似たような状況があれば注意しましょう。



  


Posted by あり屋 at 18:14Comments(0)シロアリ

2009年02月28日

放置されたゴミ


今日は点検に行きました。
シロアリ等の問題はなく、お客様にも
安心していただきましたが、その他で問題です。
それは床下のゴミです。
余分な断熱材や木くずが放置されており
明らかに新築時の不手際だと思われます。
ゴミはすべて回収しましたが、その量は土のう袋3袋分でした。
新築時によく思いますが、綺麗な現場と汚い現場では
現場全体の質に明らかに差が出ているものです。




  


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2009年02月26日

構造


玄関ポーチにある壁下地です。
この様子ですと、住宅完成時には
木部が埋まってしまうのではないかと思われます。
玄関周辺は非常に被害の多い個所でもありますので
万が一シロアリの侵入があれば
招き入れてしまう様な構造です。
たとえ新築時に防蟻処理されたとしても
効果は何年も持ちません。
地面とはできるだけ距離をとる事が
一つの予防処置となるのです。  


Posted by あり屋 at 18:19Comments(0)シロアリ

2009年02月24日


今日はイエシロアリによる畳の被害です。
被害個所の形でもわかりますが
この上にはタンスが乗っていました。
なかなか開ける事が無いタンスだったようで
衣類も被害を受けボロボロの状態でした。
一般的にシロアリは木を食べる虫と認識されていますが
木以外でも、紙製品や地下配線など、かじれれば何でもかじります。
また、家全体がコンクリートの住宅や鉄骨住宅でも
必ず木材は使われております。
和室、玄関、壁、床・・・挙げるとキリがありませんが
侵入されればダイレクトに床上に被害が出ますので油断は禁物です。





  


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2009年02月22日

枕木


イエシロアリと枕木の写真です。
一般的に、枕木は防腐、防虫効果が高いと言われ、
ガーデニング等で使う方が結構います。
このお宅も、シロアリが来ないと思いこみ
駐車場の地面を枕木で覆っていました。

住宅の天井裏までの被害を逆にたどると
やはり行先は駐車場、枕木は酷く食害され
その下はシロアリが自由に往来するパラダイス状態です。

シロアリ対策での基本は、まずはシロアリの生息を
助けてしまうような構造、状態を作らない事が非常に大切です。
たったそれだけで状況は大きく違ったであろう現場は多いものです。








  


Posted by あり屋 at 10:25Comments(0)シロアリ

2009年02月17日

観察


イエシロアリの蟻土を崩した写真です。
崩した個所ではすぐに兵蟻(頭がオレンジ)による警戒が始まり
外からの刺激に対しては非常に攻撃的です。
指などを出せば噛みき、白い防御液を出して必死に集団を守ろうと奮闘します。
主要な箇所では職蟻(全体白色)による破壊部の修復もすぐに始まり
兵蟻が守る中、糞を付けながら頑張って塞いでいきます。
住宅に侵入したらこんなことを言ってられませんが
一生懸命な姿を見ていると感心してしまいます。
  


Posted by あり屋 at 18:52Comments(0)シロアリ

2009年02月15日

安全性

最近は、薬剤に対し不安を持つ方が増えています。
私はその気持ちがわかりますし、パンフレットの上では
安全な薬剤でも非常に神経を使います。
と言うのも、私自身が薬剤に弱い体質で
過去には、この仕事を辞めるよう医者に警告された事があります。
常に薬剤と接触する手は腫れ上がり、かゆみ、ただれが酷く、
寝ていても目が覚めてしまったり、目が覚めなくとも
睡眠中に手を掻きむしり、あちこちから出血している状態でした。
ひび割れに至っては通常の域を超え、刃物による裂傷と変わらないと
医者に言われていました。
独立してからは、メーカー指定薬剤もなく、薬剤の成分、製剤の形など
その他いろいろな面から薬剤を選定できるので、普通の手に戻りましたし
施工方法にも非常に選択肢が増えました。
安全性とは実験やパンフレットで決まる物ではないと身をもって経験した出来事です。
また、効果に至ってもパンフレットを鵜呑みにすると大変痛い目をみます。
特にイエシロアリ地域では注意です。  


Posted by あり屋 at 16:46Comments(0)シロアリ

2009年02月14日

ネバダオオシロアリ


ネバダオオシロアリが水を飲んでいます。
外来種で、兵庫県の山林のごく一部にしかいないようです。
初めて見た時は、その大きさにびっくりした事をおぼえています。
湿材シロアリと言う割には乾燥状態も平気で
たまに、木の外に一滴の水をあげればぞろぞろと出てきます。
数が少ないのもあると思いますが
湿材でなくとも、行動範囲内に人間が思ってるよりも
本当に少ない、ごくわずかな水があれば生きて行けるようです。



  


Posted by あり屋 at 16:57Comments(0)シロアリ

2009年02月12日

ブロック



玄関外のポーチ部分の写真です。
ポーチに壁が出来る為、そこにブロックが使われています。
基礎とブロックの接点や、ブロック同士の継ぎ目は
シロアリが侵入しやすい、変化のある場所となります。
仕上げに、モルタルやタイルが貼られますが、
シロアリにとっては、外敵もいない密閉空間が出来上がり
通過されれば、目視も容易ではない壁内に被害が出てしまいます。
基礎パッキンで多少の空気の流れもできますが
通過される事例も多いので注意しなければいけないポイントです。

  


Posted by あり屋 at 19:14Comments(0)シロアリ

2009年02月08日

マニュアル

シロアリ対策には、防蟻シート工法なる物があります。
シートに薬剤が封入されており、それを床下全体に敷き込みます。
理屈はわかるのですが理屈でしかありません。
以前、シロアリ対策は防蟻シートに切り替えた住宅メーカーがありました。
数年後、イエシロアリにより甚大な被害が出てきてしまったとの事です。
問題はどこかと言いますと、一番はマニュアルに頼った事です。
施工を行う業者には忠告しておきましたが
仕事を行う技術者がいかにマニュアルにとらわれずに
危険箇所を見つけていくかです。
もっと言うと床下のマニュアル箇所はどうでもいい事もあります。
相手は生き物と常に頭に入れておかなければならないのです。  


Posted by あり屋 at 09:57Comments(0)シロアリ

2009年02月06日

点検

床下の無料点検という言葉をよく聞くと思いますが
内容は業者によってさまざまです。
真面目な調査をする業者もありますが、
ほとんどは何とか工事をさせようという見積もり重視の調査です。
坪数だけ測って工事を勧めたり、
被害の無いお宅に被害写真を見せて嘘を言ったりとか・・・。
それが無料点検の落とし穴です。
私は基本的に有料点検の形をとっておりますが
それは他社との違いに満足して頂いた様々なお客さんからの提案でした。
大部分を占めるヤマトシロアリでは
薬剤を使わなくても普段からの対策で予防できる部分もありますし
簡単な被害では家庭用殺虫剤をひと噴きで済んでしまう事もあります。
被害もなくシロアリが来るかどうかもわからないお宅に
何が何でも薬剤を撒くのではなく、
簡単な対策と様子を見ていけばよい場合もあるのです。










  


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2009年02月02日

防湿コンクリート


この床下は防湿コンクリートです。
基礎とコンクリートの境目にクラックができています。
よくお施主様が、コンクリートでシロアリが来ないと思っていた
と言いますが、結構侵入されます。
だからと言って、コンクリートの上に大量に薬剤を撒いても
意味はありません。
侵入経路がわかればそこを処理すればいいのです。  


Posted by あり屋 at 19:18Comments(0)シロアリ

2009年01月29日

アメリカカンザイシロアリ

19日のNHKクローズアップ現代で放送された
アメリカカンザイシロアリですが見ていた方が結構いるようです。
放送の中で、駆除費用に800万かかったとありましたが
どうやら間違いのようで、リフォームが800万との事。
私が賛同させてもらっているシロアリフォーラムの発起人
愛知県の東海白蟻研究所、星野氏に聞いたところ、
その防蟻業者は技術的にも変な仕事をするような人ではなく
実際の駆除費用は14万程度だったようです。
テレビの影響は非常に大きい為、あのような間違いには
困ったものです。
アメリカカンザイシロアリは在来種とは生体が全く異なる為
今までの常識は全然通用しません。
時間をかけて生息箇所を丹念に駆除していく事が金銭的にも
薬剤の被曝を防ぐ為にも現実的のようですね。
  


Posted by あり屋 at 22:56Comments(0)シロアリ

2009年01月29日

駆除と薬剤



通常シロアリがこの様に姿を現す事はありません。
薬剤に被曝した事による異常行動です。
被害個所のポイント施工をして一週間後の写真ですが、
半分位は死亡しております。生きている個体は
震えながらヨロヨロしていますのでじきに死ぬでしょう。

薬剤の性質には、忌避性があり、虫が薬剤を認識し嫌がる物、
忌避性が無く、虫が薬剤を認識できない物があります。
効果の速度も、速効性、遅効性とあります。
駆除には忌避性が無く、遅効性の薬剤が有効ですが
説明書通りではこのようにはいきません。
濃度や使い方をしっかりと考えることが重要です。

ちなみにここはコンクリートに直接床板を張ってあります。
そういった構造はシロアリが到達した場合被害が出やすいです。
気をつけましょう。

  


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2009年01月28日

換気扇

床下換気扇についてたまに相談があります。
ほとんどは訪問販売で来た業者に点検してもらい、
湿気があるから換気扇が必要と言われ不安になったというパターンです。
不安になったお施主さんは大工さんに相談し、
大工さんが湿気が本当かどうか確認しほしいと私の所に電話してきます。
今までの経験ですと、ほとんどの場合換気扇の必要はないです。
部分的に湿気がある場合でも浴室等のクラックを補修し、様子を見れば
問題ないだろうというのがほとんどです。
そしてよくある誤解が換気扇によってシロアリが来ないと思われている方がおります。
しかしそれは大きな間違いです。
シロアリは空気の流れを嫌いますが蟻道により自分たちを保護しながら侵入してきます。
換気扇には換気以上の効果はありません。
余分なものにお金をかけないよう注意して下さい。

  


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2009年01月26日

防蟻土台


加圧注入材への侵入です。
工務店の話によると、イエシロアリの被害を避けたいとの事で
加圧注入材(工場で薬剤に漬けてある)を土台から柱に至るまで使用したとのことでした。
それにもかかわらず天井裏まで被害が出たとのことで調査しました。
最近は防腐、防蟻処理済みと印の入った土台が多いですが
確かにシロアリの被害はほとんど受けません。
しかし落とし穴があります。私たちから見れば当たり前の事ですが
通過はされてしまうのです。また、現場で加工された部分は無処理と同じです。
通過されれば畳や押入れの布団、段ボール、紙製品、タンスや衣類
かじれるものにたどり着けばみんな被害にあいます。
もちろん鉄骨住宅だろうとコンクリート住宅だろうと同様の被害が出ます。
そしてもう一つ問題があります。
この工務店の防蟻業者の仕事が非常にお粗末だった事です。
それが防蟻業者への不信感となり、主要建材すべてを加圧注入材にしてしまえばと考えたそうです。
悲しい話ですね。



  


Posted by あり屋 at 18:41Comments(0)シロアリ

2009年01月24日

断熱材


断熱材食害の一部です。
基礎断熱の住宅が増えていますが
私たちから見ると非常に厄介です。
もし私が家を建てるなら絶対に基礎断熱は嫌です。
冬でも温度を保てるため活発に動き
被害程度の軽い事が多いヤマトシロアリでも
大きな被害を出す事があります。
イエシロアリでは逃げ出したいほどの現場もありました。
「水分がないのに」と思った人は迷信を信じてはいけません。
行動範囲内にシロアリにとっての水場があれば関係無いのです。
昔、親方に教科書の間違いを直すつもりで仕事しろと教わりましたが
その典型的な例ですね。



  


Posted by あり屋 at 18:29Comments(0)シロアリ

2009年01月22日

外部


外部からの侵入です。ヤマトシロアリが
基礎に張り付けられた配線カバーの中を伝い土台に到達しています。
静岡県では、海岸線沿いにヤマトシロアリの他、
イエシロアリという種が生息し、そちらの被害は非常に甚大です。
侵入方法ももっと強引です。
床下のみならず外回りにもこのような侵入経路を
作らないことがまずは予防の第一歩です。


  


Posted by あり屋 at 20:47Comments(0)シロアリ

2009年01月20日

補足

5年保証、保険とよく言いますが、
それなりの基準があり、それを満たす事により
保険会社と契約できるものです。もちろん私もそうした施工を希望
されればアレルギーなどの確認をしてから施工します。
ただ薬剤を必要以上に少なく使い、なぜか保証を出してしまう方も
おりますがそれは?です。
高気密住宅、空気循環式住宅、増えるアレルギー体質に
しっかりと対応するために技術を追求し、白蟻の動きにあわせ
駆除をし、また、予防にはポイントを絞るというのが
私の言う最小限の薬剤対策です。
私のお客様でも、アレルギー体質のため
ポイント処理+その後の定期点検を希望される方がおります。
保険は付かないのが現状ですが、薬剤への感受性は
人それぞれですし、世の中の動きは間違いなくそうした方向へ進んでおります。
ただ薬剤を少なく使うことは誰でもできます。
しかしそこには何の技術もありません。
必要な場所、必要でない場所を技術者がしっかりと判断し
その後の動きをしっかりとコントロールする事、
それが薬剤に頼らない対策だと思っております。

  


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2009年01月19日

ポイント


家屋には、シロアリの侵入しやすい個所があります。
そのうちの一つで代表的なのが玄関です。
他の部分より地面と土台が近く、タイルで覆われているので
外敵もなく、蟻道もほとんど必要としません。
ドア枠などは直接埋め込んであることも多いので
外気に触れる事無く食害に入れます。
数年前に、玄関に100ℓ薬を入れてもシロアリが止まらない、などと言った業者がいましたが、
知識の無さ、薬剤を使用する立場としてのモラルの無さにびっくりした事があります。
常にシロアリの動きを考え、ポイントを押さえていく
それが重要ですし薬剤の低減につながります。
薬剤の安全性がどんなに良くなろうと、濃度の高い
殺虫剤には変わりないんです。  


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