2010年09月09日
断熱工法
床下基礎面の断熱材です。
水周りが独立、そこのみ内断熱工法となっています。
配管周りや水抜き穴を確認すると
シロアリは容易に侵入できる状態となっていました。
断熱材にシロアリが侵入すると非常に厄介です。
本当は全部剥がしてしまいたいのですが
住宅の仕様となっている為なかなかそこまでの許可は出ません。
侵入させない為の最小限の撤去をする事で了解を得ました。
新築でも外断熱、内断熱が多くなっていますが
ただ単に薬剤を使用しても断熱材への侵入は防げません。
また、小規模な被害である事が多いヤマトシロアリでも
侵入すると予想以上の被害となったり
習性上、イエシロアリよりも難しい駆除となる現場が
どんどん増えていく事が容易に想像できます。
そして、問題なのが保証書です。
新築時、既築時ともに何の対策もせずにマニュアル施工をし
その結果断熱材に侵入があった場合
間違いなく保険は使用不可能と判断される事でしょう。
まともな防除業者は何かしら住宅メーカーへの説明や
出来る範囲での対策を考え、また実行しているでしょうが
住宅の設計、仕様の問題というのは結構ハードルが高く
なかなか思うようにいかないのも現状です。
薬剤屋さんとも話しましたが、簡単なようですんなりいかない
なかなか大変な問題です。