2012年10月13日
シロアリ対策は構造から
床下調査時の写真です。
最近は少なくなりつつある木造の一般的な在来工法です。
右を見ても左を見ても蟻道のある状態でしたが問題はそれだけではありません。
まずは床下の高さが低い事。
大引き下は20センチ程度の部分が多く作業をする事が困難です。
次に床下の通気口が小さい事。
写真の給水配管と比べるとわかりますがとても人が通れる大きさはありません。
次に床下へ入る為の点検口が足りない。
在来木造のため和室が多いはずなのですが、改築により洋間へと変えられています。
畳を上げ床板を外せば簡単に入れるのですがそれが出来ません。
次に増築部分がある事。
後を考えた増築なら床下の事も考えられていますがそれが全くありません。
困難な床下にさらに困難な床下空間がプラスされている状況です。
また嫌なことに、基礎にブロックを使うなどシロアリ対策上好ましくない構造がプラスされていました。
シロアリ対策は薬剤を使う事だけではありません。
後を見据えた構造を考える事も立派なシロアリ対策です。
早期発見も容易になり、万が一の被害時も駆除に余分な手間や費用が無くなります。
Posted by あり屋 at 21:03│Comments(0)
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