2012年09月08日

被害と道具


畳にまで被害があるとの連絡があり現場に行きました。
ヤマトシロアリにしては頑張った被害です。


床下には少し太めの蟻道が。
地面は防湿コンクリートが打設されていますが基礎とは結合しません。
必ず隙間やクラックがありますのでシロアリがいれば侵入してきます。
お施主様も「コンクリート=シロアリは来ない」と思われていましたがこういった侵入パターンは多いです。


被害は断熱材にも及んでいました。
わかりにくいですが黒くポツポツとしているのはシロアリが内部に侵入し土をつけているからです。
断熱材はシロアリにとって環境が良い様で厄介です。
だからといって無闇に剥がしてしまうと薬剤を使うタイミングを一つ失ったり、虫のいる場所によってはシロアリが雨のように降り注いだり、とあまりよい事はありません。大量散布の場合はどうか知りませんが・・・。


これまた見にくいですが薬剤を注入すると所々から薬剤が浸み出てきます。
シロアリの活動する道が断熱材の内部に出来ている証拠です。
写真には写っていませんがちょっとした工夫をするだけで薬剤は無駄なく通す事が出来ます。


私が駆除をするときに非常に役に立っている道具です。
一つはエスケイユニオンの金子さんに教えていただいたものですが頑丈で思った以上に便利です。
場合にもよりますがあとは注射器風のものと駆除に都合のよい濃度にした薬剤の小ボトル。
考えて処理を行えばほとんどの場合はこれでいけるものです。


  


Posted by あり屋 at 21:39Comments(1)シロアリ